Japanese
English
原著
Ofloxacinによる薬剤誘発性類天疱瘡の1例
A Case of Bullous Pemphigoid Induced by Ofloxacin
藤本 篤夫
1
,
荒瀬 誠治
1
,
渡部 泰守
1
,
武田 克之
1
Atsuo FUJIMOTO
1
,
Seiji ARASE
1
,
Yasumori WATANABE
1
,
Katsuyuki TAKEDA
1
1徳島大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tokushima University School of Medicine
pp.325-328
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203872
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線条体黒質変性症で長期間に亘り各種薬剤を投与されていた62歳,男に四肢を中心として胡桃大までの緊満性水疱が多発した.組織学的には表皮下水疱,また螢光抗体法直接法で基底膜部にIgG,C3の沈着がみられ,間接法では抗基底膜抗体が320倍陽性であった.皮疹の消長がofloxacin (OFLX)の投与,中止と関連するという臨床経過およびOFLXによるリンパ球幼若化試験陽性よりOFLXによって誘発された類天疱瘡と考えた.
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