Japanese
English
研究と報告
飲酒に関する意識と実態についての調査—上海および横浜における比較研究
A Survey of Attitudes and the Actual State of Alcoholic Liquor Consumption: a comparative study of adolescents in Shanghai and Yokohama
飯塚 博史
1
,
王 祖承
2,3
,
原田 憲一
1
,
金子 善彦
1
,
方 胎儒
2,3
,
徐 鶴定
2,3
,
厳 和駸
2,3
,
斎藤 惇
1
,
奥平 謙一
1
,
矢花 辰夫
1
,
高橋 秀雄
1
Hiroshi IIZUKA
1
,
Wang Zu-Chang
2,3
,
Kenichi HARADA
1
,
Yoshihiko KANEKO
1
,
Fang Yi-Ru
2,3
,
Xu He-Ding
2,3
,
Yan He Qin
2,3
,
Atsushi SAITO
1
,
Kenichi OKUDAIRA
1
,
Tatsuo YABANA
1
,
Hideo TAKAHASHI
1
1神奈川県立精神医療センターせりがや病院
2上海市精神衛生中心
3上海第二医科大学精神医学教室
1Kanagawa Prefectural Center of Psychiatry, Serigaya Hospital
2Shanghai Mental Health Center
3Department of Psychiatry Shanghai Second Medical College
キーワード:
Comparative study
,
Alcohol consumption
,
Drinking pattern
Keyword:
Comparative study
,
Alcohol consumption
,
Drinking pattern
pp.1307-1315
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904003
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【抄録】中国および日本における青少年の飲酒の実態を比較検討するために,上海,横浜という2都市において,質問紙法によるアンケート調査を実施した。対象は,それぞれの国の医学生,看護学生および高校生で,その合計は中国人学生569人,日本人学生703人である。飲酒の頻度,量,種類などに関しては,日本人学生のほうが中国人学生よりも多かった。またアルコールを飲む理由について,日本では酔い心地に対する期待感を挙げた者が多かったが,中国では儀式,祭礼,健康に対する有効性に注目した回答が多かった。さらに,アルコール依存症についての概念や,酩酊上の迷惑行為に対する考え方にも,2国間で相違が認められた。これらの回答を比較検討した上で,今後のアルコール関連障害に対する対策について,若干の考察を行った。
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