Japanese
English
資料
多剤乱用の実態—1精神科病院外来患者について
Patterns of Multiple Drug Abuse: A study of outpatients in a psychiatric hospital
飯塚 博史
1
,
奥平 謙一
1
,
斎藤 惇
1
,
金子 善彦
1
Hiroshi Iizuka
1
,
Kenichi Okudaira
1
,
Atsushi Saitoh
1
,
Yoshihiko Kaneko
1
1神奈川県立精神医療センターせりがや病院
1Kanagawa Prefectural Center of Psychiatry, Serigaya Hospital
pp.415-420
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903038
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
■はじめに
多剤乱用に関する問題は,わが国では未だ欧米圏諸国ほど表面化してはいないものの,今後様々な形で社会問題化してゆく可能性が高いと考えられる。早い時期から予防措置を検討し,適切な対策を講ずることの重要性が強く示唆されるが,そのためには現状を正確に把握することが不可欠であろう。しかし現時点においては,その実態が十分にとらえられているとは言い難いように思われる。
我々は今回,アルコールや薬物の依存症治療のための専門病院を新来患者として受診し,多剤乱用が認められた症例に関する統計的分析を試みた。その結果を,若干の考察を加えながら報告するとともに,多剤乱用の予防的側面について検討を加えてみたい。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.