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資料
東京都の精神科救急医療と入院患者の地域特性—松沢病院救急病棟での経験から
Regional Characteristics of the Inpatients at the Psychiatric Emergency Ward of Tokyo Metropolitan Matsuzawa Hospital
永山 紅美子
1,2
,
林 直樹
1
,
入谷 修司
1,3
,
竹野 良平
1,4
,
金子 嗣郎
1,5
Kumiko NAGAYAMA
1,2
,
Naoki HAYASHI
1
,
Shuji IRITANI
1,3
,
Ryohei TAKENO
1,4
,
Tsuguo KANEKO
1,5
1東京都立松沢病院精神科
2現,東京都立府中病院精神科
3現,滋賀県精神保健センター
4現,東京都立府中療育センター精神科
5現,東京都立松沢病院
1Tokyo Metropolitan Matsuzawa Hospital
2Tokyo Metropolitan Fuchu Hospital
3Shiga Mental Health Center
4Tokyo Metropolitan Medical Center of Severely Handicapped
キーワード:
Emergency psychiatry
,
Community psychiatry
,
Regional characteristics
,
Catchment area
Keyword:
Emergency psychiatry
,
Community psychiatry
,
Regional characteristics
,
Catchment area
pp.99-105
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903812
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■はじめに
従来より,精神科救急医療においては地域との協力と調和が重要な課題であることが指摘されている。つまり,精神科救急医療が地域精神保健活動と緊密に連携することが精神医療の継続性を保ち,地域の中での患者の回復を促進するものだと考えられている。このため精神科救急医療を評価する上で,どのような地域の患者を対象とし,その地域特性にどのように対応しているかは重要なポイントであると考えられる。このような観点から,我々は,東京都の精神科救急体制のもとで東京都中部を受け持つ松沢病院の救急病棟に1986年1月から1992年5月までに人院した患者1,893例に対して,その居住する地域や事例化地点などの患者の地域特性と入院治療とのかかわりについて病歴による調査を行った。このような調査による検討は精神科救急医療と地域精神医療との連携を進める上で必要なものであり,1つのケーススタディとして有益だと考えられる。
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