Japanese
English
研究と報告
東京都における精神科救急医療の1年間—松沢病院の事例を中心として
Psychiatric Emergerlt Service During the Past Year in Tokyo: Mainly concerned with cases in Matsuzawa Hospital
雪竹 朗
1
,
市橋 秀夫
2
,
原 研治
3
,
新川 善博
1
,
石井 一平
1
Akira Yukitake
1
,
Hideo Ichihashi
2
,
Kenji Hara
3
,
Yoshihiro Shinkawa
1
,
Ippei Ishii
1
1都立松沢病院
2都立墨東病院
3都立精神医学総合研究所
1Matsuzawa Mental Hospital
2Bokuto Hospital
3Psychiatric Research Institute of Tokyo
キーワード:
Emergent admission
,
Involuntary admission
,
Single person
Keyword:
Emergent admission
,
Involuntary admission
,
Single person
pp.291-299
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203236
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抄録 東京都では公立病院を中心とした精神科救急医療を実施して1年を経過した。救急医療開始以前にその役割を代行していた緊急鑑定制度に基づく入院の時期にくらべると,発足後1年間で約4倍の救急受診者があり,初めての試みであったが一定の成果をおさめたと認められる。松沢病院はその中心施設の一つとして機能したが,この1年間に救急入院した患者307名について,その医学的事項や家族的・社会的背景の実態を検討した。その中でもっとも特徴的なことは単身生活者が40%以上を占めていることで,これは精神障害者,とくに分裂病者の生活様式を反映していると思われる。その他,就労率や有配率の低いことも明らかになった。
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