Japanese
English
研究と報告
我が国における睡眠覚醒リズム障害の多施設共同研究—第1報:人口統計的研究
A Multicenter Study on Sleep-wake Rhythm Disorders in Japan (1): demographic feature
高橋 清久
1
,
森田 伸行
2
,
三島 和夫
3
,
東谷 慶昭
4
,
金子 元久
5
,
山崎 潤
6
,
樋口 輝彦
7
,
坂元 薫
8
,
佐々木 司
9
,
佐々木 三男
10
,
大川 匡子
11
,
山寺 博史
12
,
市川 宏伸
13
,
石束 和嘉
14
,
岡本 典雄
15
,
太田 龍朗
16
,
小森 照久
17
,
花田 耕一
18
,
杉田 義郎
19
,
金 英道
20
,
古田 壽一
21
,
田宮 聰
22
,
森本 清
23
,
江頭 和道
24
,
小鳥居 湛
25
,
高橋 三郎
18
Kiyohisa TAKAHASHI
1
1国立精神・神経センター武蔵病院
2北海道大学精神科
3秋田大学精神科
4山形大学精神科
5福島医科大学精神科
6埼玉医科大学精神科
7群馬大学精神科
8東京女子医科大学精神科
9帝京大学精神科
10慈恵会医科大学精神科
11国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部
12日本医科大学精神科
13梅ケ丘病院精神科
14山梨医科大学精神科
15浜松医科大学精神科
16名古屋大学精神科
17三重大学精神科
18滋賀医科大学精神科
19大阪大学精神科
20富山医科薬科大学精神科
21金沢大学精神科
22広島大学精神科
23岡山大学精神科
24産業医科大学精神科
25久留米大学精神科
1National Center Hospital of Mental, Nervous and Muscular Disorders, NCNP
キーワード:
Sleep-wake rhythm disorders
,
Delayed sleep phase syndrome
,
Non-24-hour sleep wake cycle
,
Irregular sleep-wake rhythm
,
Non-attendance at school
Keyword:
Sleep-wake rhythm disorders
,
Delayed sleep phase syndrome
,
Non-24-hour sleep wake cycle
,
Irregular sleep-wake rhythm
,
Non-attendance at school
pp.605-614
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903460
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【抄録】 非24時間睡眠覚醒症候群(NON-24),睡眠相後退症候群(DSPS)および不規則型睡眠覚醒リズムの3種類の睡眠覚醒リズム障害を対象に26施設からなる多施設共同研究を行った。患者はマスメディアを介するリクルートによった。総計128名のリズム障害が同定されたが,そのうち36名に精神障害または人格障害が認められ,このような障害が認められない92名の患者について解析を行った。NON-24およびDSPSが全体の74%を占め,平均発症年齢は10代後半で,平均受診年齢は20代前半であった。男女比は8:5で男性が多かった。発症の誘因が半数以上に認められ,誘因となるものは対人関係,進学,就職,その他の環境変化であった。元来夜型のものが圧倒的に多く,特にDSPSではその傾向が強かった。精神障害の既往は不登校を含めると約20%に認められ,遺伝負因は約14%に認められた。DSPSの大多数は午前2時から4時の間に就眠していた。現代の夜型社会は睡眠覚醒リズム障害を増加させると考えられる。
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