Japanese
English
短報
多剤乱用を伴ったブロン依存症の1例
A Case of BRON® Dependence with Multidrug Abuse
小林 一弘
1
,
牛見 豊
1
,
鈴木 康夫
1
Kazuhiro Kobayashi
1
,
Yutaka Ushimi
1
,
Yasuo Suzuki
1
1浜松医科大学精神神経科
1Department of Neurology and Psychiatry, Hamamatsu University School of Medicine
pp.653-655
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204534
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I.はじめに
近年,若年層から青年層に,薬物依存,乱用者が増加しており,社会問題となっている。中でも鎮咳剤SS-BRON®(以下ブロン)については厚生省が行政指導に乗りだし,日本薬剤師会は自主規制措置をうちだしているが8),乱用を防止できないのが現状である。今回,我々は多剤乱用から離脱症状を呈する程の重篤なブロン乱用に至った症例を経験したので,若干の考察を加え報告する。
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