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短報
一酸化炭素中毒不全間欠型の1例—特に123I-IMP SPECTの所見について
A Case of the Incomplete Interval Form of Carbon Monoxide Poisoning: Its 123I-IMP SPECT findings
黒川 賢造
1
,
地引 逸亀
1
,
小山 善子
1
,
山口 成良
1
Kenzo Kurokawa
1
,
Itsuki Jibiki
1
,
Yoshiko Koyama
1
,
Nariyoshi Yamaguchi
1
1金沢大学精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Kanazawa University, School of Medicine
pp.1127-1129
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902931
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I.はじめに
一酸化炭素中毒間欠型は比較的多いものとされており2),神経病理学的所見として広汎な大脳白質の脱髄と,淡蒼球の対称性壊死などが報告されている1,3)。
今回,著者らは一酸化炭素中毒間欠型(不全型)の症例で局所脳血流を反映する123I-IMP SPECTを施行し,上記の神経病理学的所見や無言無動症からなる重篤な臨床像に対応すると思われる,固有の所見を得たので報告する。このような一酸化炭素中毒症例のSPECT所見は本報告が最初と思われる。
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