動き
「持効性抗精神病注射薬剤治療指導管理料(デポ外来治療料)」の新設によせて
功刀 弘
1
1山梨県立北病院
pp.560-561
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902849
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この春の医療費改訂で精神科医療費の大幅な見直しがなされ,その一環として持効性抗精神病薬の外来使用の技術料が算定(外来のみ,月1回に限り100点)されることになりました。本邦においては欧米諸外国に比べてこの種の治療法が公に認められることが少なく,その開発も大幅に遅れています。その理由はいろいろあるでしょうが,我々治療者側の訴えが少なかったことも事実です。6年前からこのことを訴えて来た者の一人としてその技術料が,額においては十分とはいえませんが,新しい治療項目として認知されて大変うれしく思っています。この機会にこのことについての所感を述べさせていただきます。
精神科の医療技術の評価が他科に比べて全般的にかなり低いことについて大森文太郎(岡山市・慈圭病院)は昭和63年の日本精神神経学会の大阪大会のシンポジウムにおいて次のように述べています。
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