Japanese
English
研究と報告
精神分裂病患者の描画特徴による予後予測の試み
A Follow-up Study of Schizophrenic Patients by Means of their Drawings
横田 正夫
1
,
伊藤 菜穂子
1
,
青木 英美
2
,
清水 修
2
Masao YOKOTA
1
,
Nahoko ITO
1
,
Emi AOKI
2
,
Osamu SHIMIZU
2
1日本大学文理学部心理学研究室
2原病院
1Department of Psychology, College of Humanities and Sciences, Nihon University
2Hara Hospital
キーワード:
Schizophrenia
,
Follow-up
,
Characteristics of drawing
Keyword:
Schizophrenia
,
Follow-up
,
Characteristics of drawing
pp.867-875
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902689
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【抄録】 精神分裂病患者の描画特徴による予後予測について検討するために,DSM-IVの診断基準を満たす30名の分裂病患者を対象にして,描画を,3回,間隔をあけて実施し,それらの特徴の変化を調べた。患者は,3回目の描画から退院時までの月数によって,直後退院群,退院群,継続入院群に分けられ,描画特徴が比べられた。直後退院群では写実性,整合性は高く,活動性は改善した。退院群では活動性,写実性,整合性のいずれも改善した。継続入院群では活動性,写実性,整合性のいずれも改善傾向がみられず,変動が大きかった。こうしたことから描画特徴の改善が退院を予測し,その変動は継続入院を予測しうると考えられた。
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