Japanese
English
研究と報告
精神分裂病患者の彩色樹木画の検討(第1報)
A Study of Colored Tree Drawings of Patients with Schizophrenia ; part 1
横田 正夫
1
,
伊藤 菜穂子
1
,
清水 修
2
Masao YOKOTA
1
,
Nahoko ITO
1
,
Oasmu SHIMIZU
2
1日本大学文理学部心理学研究室
2原病院
1Department of Psychology, College of Humanities and Sciences, Nihon University
2Hara Hospital
キーワード:
Schizophrenia
,
Baum test
,
Colored tree drawing
Keyword:
Schizophrenia
,
Baum test
,
Colored tree drawing
pp.405-410
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904751
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【抄録】 精神分裂病患者の彩色樹木画の描画特徴を明らかにするためにクレヨン使用,サインペン使用,クレヨン・サインペン併用の3条件でそれぞれ,10名の分裂病患者(DSM-III-R)と7名の健常者に「実のなる木」の描画を求めた。計51枚の描画の印象を22名の大学生が12項目の評定尺度で評定した。それらを因子分析したところ「写実性」「活動性」「整合性」の3因子が得られ,それぞれの因子得点を分裂病患者と健常者の間で比較した。健常者ではサインペン・クレヨン併用条件で描画の活動性,写実性のいずれも高まったが,分裂病患者では特にクレヨン使用で活動性の高まりと整合性の低下が認められた。
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