Japanese
English
短報
Quetiapineが著効したせん妄の3症例
Quetiapine for Delirium : A three-cases study
佐々木 幸哉
1
,
傳田 健三
1
,
小山 司
1
Yukiya SASAKI
1
,
Kenzou DENDA
1
,
Tsukasa KOYAMA
1
1北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野
1Department of Psychiatry and Neurology, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
Quetiapine
,
Delirium
,
Cognitive dysfunction
Keyword:
Quetiapine
,
Delirium
,
Cognitive dysfunction
pp.1253-1255
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902535
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
せん妄は,意識レベルの変動と認知機能の全般的低下を特徴とする器質性精神障害である。せん妄は基礎疾患の検査や治療の阻害因子となりえ,またせん妄の存在自体が生命予後不良のサインであるとも言われている5)ことから,せん妄の適切な治療法の確立はコンサルテーション・リエゾン精神医学における重要な課題の1つである8)。
今回我々は,せん妄の3症例に対して新規抗精神病薬であるquetiapineを使用し,良好な結果を得たので報告する。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.