Japanese
English
特集 —身体疾患の患者・家族のこころを支える—コンサルテーション・リエゾン精神医学
心血管疾患における精神医学—サイコカルディオロジー
Psychocardiology; Psychiatry-Cardiology Interface : In the Case of National Cerebral Cardiovascular Center
疇地 道代
1
Michiyo Azechi
1
1国立循環器病研究センター精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, National Cerebral and Cardiovascular Center, Osaka, Japan
キーワード:
サイコカルディオロジー
,
psychocardiology
,
精神疾患と心血管疾患の双方向性の関係
,
bidirectional relationship between mental disorders and cardiovascular diseases
,
創造的連携
,
creative cooperation
Keyword:
サイコカルディオロジー
,
psychocardiology
,
精神疾患と心血管疾患の双方向性の関係
,
bidirectional relationship between mental disorders and cardiovascular diseases
,
創造的連携
,
creative cooperation
pp.1130-1136
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207370
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抄録
精神と心臓の相互作用は,医学の黎明期から知られており,何世紀にもわたって医学および非医学文献に記述されてきた。日本語の“心”は多義的に用いられ,“精神”という意味も“心臓”という意味も含んだ抽象的な概念を持ち,日本語を母語として使ってきた多くの日本人は,精神と心臓の相互作用を感覚的に経験しているかもしれない。
サイコカルディオロジーの語源は,精神科医のJefferson JWが提唱した“Psychocardiology”が始まりである。時代背景や社会背景によって,その接点領域で注目される内容や程度は異なる。
本稿では,サイコカルディオロジーに関して,いくつかの観点から概説するとともに,わが国のサイコカルディオロジー領域におけるコンサルテーション・リエゾン(C-L)精神医学の可能性に関して,循環器専門施設での臨床経験も交えて考察する。
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