Japanese
English
特集 精神疾患への栄養学的アプローチ
精神疾患患者に対する栄養食事指導の実際—統合失調症の症例を中心に
Practical Nutritional Education for Patients with Schizophrenia
石岡 拓得
1
Takue Ishioka
1
1一般財団法人愛成会弘前愛成会病院栄養科
1Department of Nutrition, Hirosaki Aiseikai Hospital, Aomori, Japan
キーワード:
栄養食事指導
,
nutritional education
,
統合失調症
,
schizophrenia
,
サルコペニア
,
sarcopenia
,
メタボリックシンドローム
,
metabolic syndrome
,
MetS
Keyword:
栄養食事指導
,
nutritional education
,
統合失調症
,
schizophrenia
,
サルコペニア
,
sarcopenia
,
メタボリックシンドローム
,
metabolic syndrome
,
MetS
pp.319-322
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207220
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抄録
統合失調症患者では,治療に用いる抗精神病薬,活動量の低下,および不適切な食事バランスなど,さまざまな影響で肥満やメタボリックシンドローム(MetS)の合併リスクが高い。特に,食事面では糖質や脂質などの摂取量が多い一方,健康維持に不可欠な蛋白質や野菜などの摂取量は不足している場合が少なくない。加えて,不眠などが引き金となって空腹感から深夜にカップ麺など夜食を摂取する者も散見される。したがって,肥満やMetSの予防・改善には規則正しい生活リズムをふまえた栄養食事指導が果たすべき役割は大きい。本稿では,外来通院中のMetSを合併した統合失調症患者に対する栄養食事指導の実際について,注意すべきポイント(主食量の評価,時系列に沿った間食摂取の評価,夜食摂取の評価)などを中心に,栄養食事指導の経過や効果について概説する。
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