増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
6 治療
Q88 ADHD治療薬は妊娠中に継続しても大丈夫ですか?
杉本 篤言
1
,
Muhammad Dwi Wahyu Winoto
2
Muhammad Dwi Wahyu Winoto
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科地域精神医療学講座
2新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
キーワード:
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperactivity disorder
,
ADHD
,
妊娠
,
pregnancy
,
授乳
,
lactation
,
催奇形性
,
teratogenicity
Keyword:
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperactivity disorder
,
ADHD
,
妊娠
,
pregnancy
,
授乳
,
lactation
,
催奇形性
,
teratogenicity
pp.807-809
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206993
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A 注意欠如・多動症(ADHD)治療薬の妊娠中の使用に関するエビデンスはまだ少ないです。薬物治療を続ける場合は胎児への曝露を考慮しなくてはなりませんが,中止した場合は母体の精神状態に関連する有害な行動が増加する可能性があります。グアンファシンは本邦では妊婦に禁忌です。メチルフェニデート,アンフェタミン,アトモキセチンに明らかな催奇形性はありませんが,妊娠と薬物治療の関係や計画的な治療中断について日常診療のうちから患者と話し合っておくことが重要です。
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