Japanese
English
臨床経験
ロベンザリット2ナトリウム(CCA)使用中に妊娠,出産したRA患者の1例―抗リウマチ薬の催奇形性に関する文献的考察
A Case of the Patient with Rheumatoid Arthritis getting Pregnant during Lobenzari Disodium (CCA) Treatment: Review of Literature on the Teratogenicity of DMARDs
渡辺 秀樹
1
,
田中 幹夫
2
Hideki Watanabe
1
1公立岩瀬病院整形外科
2公立岩瀬病院産婦人科
1Department of Orthopaedic Surgery, Iwase Public Hospital
キーワード:
ロベンザリット2ナトリウム
,
Lobenzarit disodium
,
CCA
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
妊娠
,
pregnancy
,
抗リウマチ薬
,
DMARD
,
催奇形性
,
teratogenicity
Keyword:
ロベンザリット2ナトリウム
,
Lobenzarit disodium
,
CCA
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
妊娠
,
pregnancy
,
抗リウマチ薬
,
DMARD
,
催奇形性
,
teratogenicity
pp.95-98
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901289
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抄録:慢性関節リウマチ(RA)患者には若い女性も多く,経過が長期にわたることも多いので,使用薬剤の妊婦や胎児に及ぼす影響が問題になることがある.近年RAの薬物療法の概念に変化が見られ,種々の抗リウマチ薬(免疫調節剤および免疫抑制剤)が早期より使用されるようになってきたが,それらの催奇形性に関しては不明なものも多い.筆者らはロベンザリット2ナトリウム(CCA)を用いてRAを治療中に妊娠し,正常児を出産した1症例を経験したので報告する.また当科にて使用している抗リウマチ薬の妊婦や胎児に対する影響について,特に催奇形性についての文献の調査を行った.その結果,一般にRA治療に用いられる薬用量であればすべての免疫調節剤では奇形発生の可能性はかなり少ないと考えられた.しかし,免疫抑制剤では奇形発生の可能性があると考えられた.
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