Japanese
English
特集 家族支援を考える
依存症における家族支援
Support for Family Whose Important Person Has Addiction Problems
吉田 精次
1
Seiji Yoshida
1
1社会医療法人あいざと会藍里病院
1Social Medical Corporation Aizatokai, Aizato Hospital, Tokushima, Japan
キーワード:
報酬効果
,
reward effect
,
自己治療
,
self medication
,
コミュニティ強化
,
community reinforcement
,
関係性
,
relationship
Keyword:
報酬効果
,
reward effect
,
自己治療
,
self medication
,
コミュニティ強化
,
community reinforcement
,
関係性
,
relationship
pp.439-445
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206596
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抄録 依存症は患者自身が治療を求めて受診する前に家族が対応に苦慮して医療機関や相談機関を訪れることが非常に多い疾患である。そこで提供される家族支援が効果的なものであれば,患者の受診に繋がりやすい。患者の回復と同時に,家族自身の健康を回復することができ,家族支援はその端緒を開くきわめて重要な役割を担っている。家族が依存症についての理解を深め,患者に対する効果的な対応法を学び習得することで,患者に大きな影響を与えることができる。それらの取り組みによって家族自身の健康度が上がっていく。効果的な家族支援ができるよう治療者・支援者が研究し支援を提供することで,治療者・支援者自身の臨床経験が深まっていく。家族支援にエネルギーを注ぐことは依存症治療の底上げに確実に繋がる。依存症とはどのような病気なのかと依存症と家族について説明し,家族支援の重要性とその方法について述べた。
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