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短報
Cox比例ハザードモデルを用いた精神科救急入院パスにおけるクリティカルインディケーターの分析
Analysis of Critical Indicator for Emergency Department Clinical Pathway Using Cox Proportional Hazard Model
松原 拓郎
1,2
,
岡崎 勇樹
1
,
長谷部 憲一
1
,
上山 陽子
1
,
鈴木 勝彦
1
Takurou Matsubara
1,2
,
Yuki Okazaki
1
,
Kenichi Hasebe
1
,
Yoko Kamiyama
1
,
Katsuhiko Suzuki
1
1社会医療法人財団松原愛育会松原病院
2公益社団法人松原病院
1Social Medical Incorporated Association Matsubara Hospital, Kanazawa, Japan
2Public Incorporated Association Matsubara Hospital
キーワード:
クリニカルパス
,
clinical pathway
,
クリティカルインディケーター
,
critical indicator
,
Cox比例ハザードモデル
,
Cox proportional hazard model
Keyword:
クリニカルパス
,
clinical pathway
,
クリティカルインディケーター
,
critical indicator
,
Cox比例ハザードモデル
,
Cox proportional hazard model
pp.231-234
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206561
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抄録 本邦では,精神科に新規入院する患者のうち5万人近くが毎年長期入院に移行しており,効果的な医療の改善が求められている。本稿では,当院で蓄積されたクリニカルパスのデータに対し,退院をエンドポイントとしたCox比例ハザードモデルを行い,治療に最も影響を与えるアウトカムであるクリティカルインディケーターを調査した結果を報告する。入院76日以内に症状の寛解状態を示唆するアウトカムがクリティカルインディケーターであり,未達成だと退院する確率が5割低くなることが分かった。急性期に精神症状の寛解をアウトカム設定し,医療チームで検討を重ねながら治療方針を修正していくことが長期入院を防ぐために重要である。
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