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特集 医療現場での怒り—どのように評価しどのように対応するべきか
患者の怒りのマネジメント
Anger Management for Patients
福森 崇貴
1
Takaki Fukumori
1
1徳島大学大学院社会産業理工学研究部
1Graduate School of Integrated Arts and Sciences, Tokushima University, Tokushima, Japan
キーワード:
Anger management
,
Anger control
,
Cognitive behavioral therapy
Keyword:
Anger management
,
Anger control
,
Cognitive behavioral therapy
pp.1325-1333
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205939
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抄録 本稿では,怒りの問題に悩む患者の怒りのマネジメントに焦点を当て,認知行動療法の観点から,1)怒り感情の理解,2)怒りパターンの把握,3)怒りにかかわる個人内要素への働きかけ,という3つのポイントについて概説した。まず,1)では,怒りという感情の持つ適応的な働きについて触れるとともに,一次的感情,二次的感情の区別について解説した。次に2)では,怒りのパターンを把握するための枠組みとして認知行動療法のモデルを提示し,怒りのパターンおよびそこでの悪循環について例をもとに説明した。3)では,患者の身体,認知,行動に変化を促すためのいくつかの方法について紹介した。最後に,本稿の限界点および怒りのマネジメントの医療者への適用について言及した。
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