連載 ワットさんのペーシェントロジィ［今，患者が主役の時代］・17
怒りをもって振り返れ
ワット 隆子
1
1あけぼの会
pp.804-807
発行日 1989年8月1日
Published Date 1989/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922342
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願わくば花の下にて春死なん
あれは1987年の春だったか，日本看護協会主催のシンポジウムを聴きに行ったことがある．テーマは「末期患者のターミナルケア」．個人的に大いに関心があったのと，当時私は協会の月刊誌『ナーシングトゥデイ』の編集委員をしていて，たまたまその委員仲間がシンポジストで出演するので，敬意を表して参加した．
それは通常総会最終日の催しだったので，会場には日本全国から参集したナースたち3500人が集結，マンモス集団の威勢がムンムンと場内に漂い，他所者の私はその雰囲気に負けそうだった．
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