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特集 医療現場での怒り—どのように評価しどのように対応するべきか
トラブルマネジメントからみる医療安全と怒り
Anger and Safety from the Point of View of Trouble Management
瀧本 禎之
1,2
Yoshiyuki Takimoto
1,2
1東京大学医学部附属病院心療内科
2東京大学医学部附属病院患者相談・臨床倫理センター
1Department of Psychosomatic Medicine, The University of Tokyo Hospital, Tokyo, Japan
2Center for Patient Relations and Clinical Ethics, The University of Tokyo Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
Anger
,
Patient safety
,
Trouble management
,
Patient relations
Keyword:
Anger
,
Patient safety
,
Trouble management
,
Patient relations
pp.1335-1341
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205940
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抄録 医療職員の安全を守り,医療者が精神的な余裕を持って業務に従事できるという観点から,トラブルマネジメントは医療安全を実現するための一つの要素である。トラブルマネジメントを行う際には,患者の苛立ちや怒りへ早期に適切に対応することが重要となる。まずは,苛立ちや怒りの原因になっている訴えを分類し,それぞれに応じたレベルで対応する。そして,コントロールを失いそうな怒りに対しては,暴言や暴力に発展しないように,複数人の職員で対応するなどの未然に防ぐような行動を選択する。さらには,暴言や暴力に対しては,コードホワイトや警察の臨場要請など医療機関として毅然とした対応を行うことも重要である。
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