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特集 高齢者の精神科救急・急性期医療
一般救急医療における認知症医療はどうあるべきか
Medical-care System for Acutely Ill or Injured People with Dementia
武田 章敬
1
Akinori Takeda
1
1国立長寿医療研究センター医療安全推進部
1National Center for Geriatrics and Gerontology, Obu, Japan
キーワード:
Emergency medicine
,
General hospital
,
Dementia care training program
,
Medical fee revision
Keyword:
Emergency medicine
,
General hospital
,
Dementia care training program
,
Medical fee revision
pp.1001-1009
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205894
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抄録 認知症の人が身体救急疾患を来しても適切な医療を安心して受けられるようになるため,2013年度から病院勤務の医療従事者向け認知症対応力向上研修が始まり,平成28年度診療報酬改定において一般病院における認知症の身体疾患への対応が評価されることとなった。全国の救急告示病院を対象として2018年に実施した調査において以前に比べてマニュアルの整備や認知症の有無の評価などを行っている病院が多かった。また,認知症ケア加算を算定している病院は算定していない病院よりも認知症患者の緊急入院の受け入れに積極的であり,診療報酬上の評価によりスタッフのモチベーションが上がり,協力が得やすくなったなどの良好な変化が示される回答がみられた。今後,救急医療の現場において,より質の高い認知症ケアが提供されることが期待される。
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