Japanese
English
特集 高齢者の精神科救急・急性期医療
超高齢社会における精神科救急・急性期医療の課題
Awaiting Solusion of Emergency Psychiatry and Acute Medical Care in Super-aging Society
小田原 俊成
1
Toshinari Odawara
1
1横浜市立大学保健管理センター
1Health Management Center, Yokohama City University, Yokohama, Japan
キーワード:
Elderly
,
Person with dementia
,
Emergency psychiatry
,
Acute care
Keyword:
Elderly
,
Person with dementia
,
Emergency psychiatry
,
Acute care
pp.993-999
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205893
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 超高齢社会では,高齢者の医療・介護ニーズの増加に伴い病院中心の医療から在宅中心の医療への転換が推進されつつあり,今後,高齢者の救急・急性期治療のあり方が重要な課題となると予想される。現在,一般病院では,認知症者を含む高齢入院患者の心理・行動症状の対応に多職種チームによる介入を行う施設が増えている。高齢者の急性期治療においては,入院環境の調整や円滑な退院支援など,心理・社会的側面にも配慮が必要である。高齢者の精神科救急では,身体合併症など身体管理を要する事例が多く,治療難度の高いことが報告されている。今後の精神科救急,急性期医療において,高齢者の権利擁護に配慮した治療・ケアの提供を心がける必要がある。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.