Japanese
English
展望
精神科における遠隔診断と治療
Diagnosis and Treatment in Tele-psychiatry
堀込 俊郎
1
,
岸本 泰士郎
1
Toshiro Horigome
1
,
Taishiro Kishimoto
1
1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
1Department of Neuropsychiatry, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
Tele-psychiatry
,
Guidelines
,
Evidence
Keyword:
Tele-psychiatry
,
Guidelines
,
Evidence
pp.457-470
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205819
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 平成30年度の診療報酬改定で遠隔診療に対する保険点数が算定可能となったが,実際の運用には算定基準の他,安全面や法律面でいくつか注意点が存在する。精神科は遠隔診療が利用しやすい診療領域であり,海外ではテレビ電話を利用した精神科領域の遠隔診療の普及が進んでいる。遠隔精神科診療のエビデンスも蓄積されており,遠隔で行われる精神障害の診断や心理検査の精度,あるいは治療効果や満足度については対面と差がないとする報告が多い。遠隔医療ではアクセシビリティの高さや,患者が自宅環境で診療を受けられることがメリットである。それらの利点を生かして,今後精神科医療が抱える種々の問題解決につながることが期待される。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.