Japanese
English
特集 インターネット依存の現在
ネット依存の治療キャンプと地域対策
A Treatment Camp and Measures in the Community for Internet Addiction
三原 聡子
1
,
北湯口 孝
1
,
樋口 進
1
Satoko MIHARA
1
,
Takashi KITAYUGUCHI
1
,
Susumu HIGUCHI
1
1独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター
1National Hospital Organization Kurihama Medical and Addiction Center, Yokosuka, Japan
キーワード:
Internet addiction
,
Treatment camp
,
Treatment outcome
,
Measures in the community
,
Korea
Keyword:
Internet addiction
,
Treatment camp
,
Treatment outcome
,
Measures in the community
,
Korea
pp.53-59
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205303
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はじめに
インターネット(以下,ネット)依存の治療法に関しては,その方法や有効性に関する研究の蓄積も世界的に乏しい。最近出版された治療に関するメタ解析結果によると,心理社会的治療の有効性は認められたが,解析の対象とした研究は全般的に研究対象者数も少なく,方法論も稚拙なものが多かったという7)。有効な予防教育の方法や,必要とされる地域対策に関しても,まだ手探りの段階である。しかしネットの過剰使用は,各国において大きな健康・社会問題になっており,既存の依存症治療の方法論などを参考にしながら各国においてさまざまな取り組みがなされ始めている。本稿では,ネット依存対策に関して世界をリードしている韓国におけるネット依存治療キャンプも含めた対策,わが国における治療キャンプや地域における対策などを略述する。
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