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特集 インターネット依存の現在
教育現場におけるスマホ依存対策
Smartphone Addiction and Interventions in Educational Settings
竹内 和雄
1
Kazuo TAKEUCHI
1
1兵庫県立大学環境人間学部
1School of Human Science and Environment, Public University Corporation of the University of Hyogo, Himeji, Japan
キーワード:
Internet addiction
,
Smartphone summit
,
Board of education
Keyword:
Internet addiction
,
Smartphone summit
,
Board of education
pp.61-69
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205304
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はじめに
筆者は中学校教員として約20年間,主に生徒指導主事として勤務した。その後,寝屋川市教育委員会指導主事として5年間勤務し,2012年から現職(専門は生徒指導)である。教員として長く子どもたちと接してきた上で,近年は子どもたちとネットの問題について深く関わっている5)。
各都道府県教育委員会の研修会で講師を務めたりすることも多く,つい先日は,中央教育審議会で「ポケモンGO」について話した。PTAに請われて,ネットと子どもについて話すことも多い。さらに,2014年からは,関西中心に各地の子どもたちを集めて,自分たちで自分たちのスマートフォン(スマホ)などの問題について考える,いわゆる「スマホサミット」の運営に関わることが増え,年間20回以上,子どもたちの話し合いをファシリテートしている。
以上のように,教員,PTAをはじめとする保護者,子どもたち自身と,この種の問題で話すことが多い。本稿では,以上のようなさまざまな状況で見聞きした,子どもたちの現状と今後の方向性について述べることとする。
また,本誌は医療関係者が主な読者と聞いている。医療関係者は,今回のテーマの「スマホ依存」のうち,重篤な事例に関わることが多いと思うが,私が関わっているのは,一般的な子どもたちの中で,やや課題を持っている程度の事例が多い。まずはそういった子どもたちの現状についてデータで示し,それに対する子どもたち自身の声を紹介する。
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