Japanese
English
私のカルテから
下肢のしびれから発症したパーキンソン病の1例
A Case of a Parkinson's Disease with the First Symptom of Numbness in the Lower Limb
林 眞弘
1
,
堺 奈々
2
Masahiro HAYASHI
1
,
Nana SAKAI
2
1医療法人社団浅ノ川桜ヶ丘病院精神科神経科
2石川県立高松病院精神科
1Department of Neurology and Psychiatry, Sakurgaoka Hospital
2Department of Psychiatry, Ishikawa Prefectural Takamatsu Hospital
キーワード:
Parkinson's disease
,
Numbness
,
Striatal foot
,
Levodopa
Keyword:
Parkinson's disease
,
Numbness
,
Striatal foot
,
Levodopa
pp.873-877
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205252
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はじめに
Parkinson's disease(PD)は運動症状に加え,自律神経症状や精神症状,認知機能障害などの非運動症状を呈することが多い疾患である。またレビー小体病の概念の提唱3)以降,PDに伴う精神症状への関心は非常に高くなってきている。しかしうつや睡眠障害などと比べ,しびれや痛みという非特異的な感覚障害への関心は乏しい。PDとうつ病の合併頻度が20〜40%とされているのに対し,PDに合併する痛みは83%に至るとの報告2)もある。
今回,50歳台前半のPD患者が左下肢のしびれ,痛みを主訴に精神科,神経内科を受診し,当初適応障害,神経表現性障害と診断を受けた症例を経験したので,他のPD患者(自験例)を含めて報告する。
発表に際し,患者へ報告の趣旨を説明し承諾を得た上で,匿名性にも十分な配慮を行った。
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