Japanese
English
短報
Blonanserinへの変更により遅発性ジスキネジアの改善がみられた1例
Switching to Blonanserin was Effective for Tardive Dyskinesia: A case report
和氣 洋介
1
Yosuke WAKE
1
1こころの医療たいようの丘ホスピタル
1Taiyo Hills Hospital, Takahashi, Japan
キーワード:
Blonanserin
,
Tardive dyskinesia
Keyword:
Blonanserin
,
Tardive dyskinesia
pp.489-492
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205178
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抄録
統合失調症の治療中に,遅発性ジスキネジアを認めたため,blonanserinへ治療薬剤の変更を試みた1例を報告した。Haloperidol,risperidoneによる治療歴があり,aripiprazoleによる治療中に錐体外路症状が出現した。低用量のblonanserinに変更することで軽快し,錐体外路症状は消失した。その後の治療経過において認容性に問題はなく,新たな有害事象の発現はなかった。今後,症例の集積が必要ではあるが,低用量のblonanserinへの変更が一部の遅発性ジスキネジアに有効である可能性を指摘し,文献的考察を含めて報告した。
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