巻頭言
精神医学の進む道
武田 雅俊
1
1藍野大学
pp.416-417
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204925
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2013年5月に発表されたDSM-5(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)はDSM-Ⅳから19年ぶりの大きな改訂でしたが,もちろん完成された体系ではなく,今後も手直しが必要でしょう。
精神疾患の分類体系化の困難さはKräpelin自身が「臨床症状,経過,転帰,終末像,剖検脳所見などを考慮して精神疾患を定義しようとする試みは大変な作業であったが,現在の分類は十分なものではない。新たな方法が模索されなければならない」と述べています(Zschr Neurol 62:1920)。
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