Japanese
English
短報
「加害妄想」を共有した1同胞例
A Case of Two Brothers Sharing "Delusion of being a Nuisance"
大迫 政智
1
,
芳賀 幹雄
1
,
十束 支朗
1
Masatomo Osako
1
,
Mikio Haga
1
,
Shiro Totsuka
1
1山形大学医学部精神神経医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Yamagata University School of Medicine
pp.635-637
発行日 1987年6月15日
Published Date 1987/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204346
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I.はじめに
症例は10年余り兄弟2人だけで生活した後,「自分のせいで周囲に迷惑をかけ,そのために嫌われてしまう」という加害妄想を共有するに至った兄弟である。長く同一の場所で親しく生活している人々の間で,被害妄想が相前後して共有された症例はこれまでも多く報告されてきた8)。しかし加害妄想を共有する症例は稀であるため,兄弟の心理関係などに関して若干の考察を加え報告する。
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