Japanese
English
短報
抗精神病薬断薬後も多飲を続ける接枝分裂病の1症例
A Case of Grafted Schizophrenia who Continues Polydipsa in spite of Stopping Neuroleptica
稲田 俊也
1
,
松田 源一
1
Toshiya Inada
1
,
Genichi Matsuda
1
1社会福祉法人桜ヶ丘保養院
1Sakuragaoka Hoyoin
pp.437-439
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204321
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I.はじめに
1923年Rowntree7)の報告以来精神障害者の水中毒は既に諸外国で多数報告されており,近年本邦でも注目を浴びている3,10)。その原因としては抗精神病薬による影響や,SIADH,尿崩症などに関係づける報告が多い。今回の我々の症例は抗精神病薬断薬3ヵ月の期間中,投薬中と変わらない多飲傾向を示したことから,多飲の原因として口渇等の抗精神病薬の副作用以外の要因も考慮しうる点で重要であると考えられる。また,SIADH,尿崩症との関係も再検討してみたい。
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