Japanese
English
短報
Alzheimer型痴呆におけるdopamine作動性neuronsの形態学的・生化学的変化
Morphological and Biochemical Changes in the Dopaminergic Neurons in the Alzheimertype Dementia
一宮 洋介
1,3
,
新井 平伊
1,4
,
小林 一成
1
,
小阪 憲司
1,2
,
飯塚 礼二
3
Yosuke Ichimiya
1,3
,
Heii Arai
1,4
,
Kazunari Kobayashi
1
,
Kenji Kosaka
1,2
,
Reiji Iizuka
3
1東京都立松沢病院精神科
2東京都精神医学総合研究所神経病理
3順天堂大学医学部精神医学教室
4東京都精神医学総合研究所精神薬理
1Division of Psychiatry, Tokyo Metropolitan Matsuzawa Hospital
2Department of Neuropathology, Psychiatric Research Institute of Tokyo
3Department of Psychiatry, School of Medicine, Juntendo University
pp.206-208
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204290
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I.はじめに
Alzheimer型痴呆(Alzhdmer-type dementia:ATD)の病態,病因を解明するために,近年ATD患者死後脳の生化学的検索がなされており,ATDでは,choline系,noradrenaline系,serotonin系など,いくつかのneuron系が障害されていることが示唆されている1)。しかし,同一症例において,これらのneuron系の変化を同時に検討したものはない。そこでわれわれ6)は同一のATD患者死後脳において,神経病理学的検索と生化学的検索を組み合わせて行い,ATDではcholine系の障害のみでなく,noradrenaline系,serotonin系の障害も同時に存在することをすでに報告した。
今回,われわれは,さらにこれらの症例におけるdopamine系の変化を検討したので報告する。
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