Japanese
English
研究と報告
てんかん発作の長期予後—外来患者を対象に
Long-term Prognosis of Epileptic Seizures in Outpatients with Epilepsy
山本 裕
1
,
横井 晋
1
,
宮内 利郎
1
Yutaka Yamamoto
1
,
Susumu Yokoi
1
,
Toshiro Miyauchi
1
1横浜市大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
Epilepsy
,
Prognosis
,
Scizure suppression
,
Dropout case
,
Successive visit case
Keyword:
Epilepsy
,
Prognosis
,
Scizure suppression
,
Dropout case
,
Successive visit case
pp.283-288
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204117
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抄録 神経科外来に通院したてんかん患者を対象として発作の予後について二度の調査研究を行った。通院経過から受診を途中で中断した患者群(通院中断者)と継続して治療を受けている群(継続通院者)に分けて検討した。通院中断者の72%で発作が抑制されており,中断後無服薬例でも予想以上の良好な転帰を示していた。患者の自己判断で中断した者も多くは再発がみられていなかった。通院中断後の発作再発率は発作抑制期間が長い程,低率であった。継続通院者は80.5%で発作が抑制されていたが,通院期間の長短と発作抑制率に相関は認められなかった。発作予後はてんかん発作型によって差があり,全般発作は部分発作に比べて良好な予後を持っており,続発全般てんかんは予後不良であった。そのほか,脳波所見上,発作抑制例においても突発性異常が約半数にみられたことが注目された。
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