動き
第16回国際精神神経内分泌学会総会印象記
山下 格
1
Itaru Yamashita
1
1北海道大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry and Neurology, Hokkaido University School of Medicine
pp.1454-1457
発行日 1985年12月15日
Published Date 1985/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204060
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昭和60年4月14から18日まで,京都市の京都会館で国際精神神経内分泌学会(International Society of Psychoneuroendocrinology:ISPNE)の第16回総会が開催された。会期中の集計によると,参加者は外国から74名,国内から220名という多数にのぼった。発表演題も別表のような4つのシンポジウム,5つのワークショプ,さらにフリー・コミュニケーション,ポスター・セッションにそれぞれ28題,34題,50題および63題,合計175題の出題があって,予想をはるかに上回ったため,急ぎ会場数をふやしたほどであった。各会場は熱気がこもって,最後まで盛会裡に終始した。
この学会の印象記を書くのが遅れたことを大変申しわけなく思っている。ひとつはやや長い外国出張をふくむ諸用が重なったためであるが,主な理由は1人で学会全体を見通すことがあまりに困難で執筆がためらわれたことによる。しかしその困難さがまたこの学会の特徴であり長所でもあるので,まずその事情から話をすすめさせていただきたい。
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