Japanese
English
短報
妄想型単相性うつ病—臨床精神医学的研究
Delusional Unipolar Depression Clinical psychiatric study
竹内 巧治
1
,
武田 憲明
1
,
足立 総一郎
1
,
植木 啓文
1
,
曾根 啓一
1
,
田村 友一
1
,
山下 元基
1
,
森清 幹也
1
,
貝谷 壽宣
1
Koji Takeuchi
1
,
Noriaki Takeda
1
,
Soichiro Adachi
1
,
Hirofumi Ueki
1
,
Keiichi Sone
1
,
Tomokazu Tamura
1
,
Motoki Yamashita
1
,
Mikiya Morikiyo
1
,
Hisanobu Kaiya
1
1岐阜大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neurology and Psychiatry, Gifu University School of Medicine
pp.989-993
発行日 1984年9月15日
Published Date 1984/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203825
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Ⅰ.はじめに
うつ病に各種の妄想が出現することはよく知られている。この妄想をもつうつ病は,精神病性うつ病,又は妄想型うつ病とよばれる。この妄想型うつ病は,従来の三環系抗うつ剤に反応することが少なく,他の治療法が必要であることが多いので,妄想のないうつ病から区別することの重要性が最近指摘されてきている1,4,6,8,14)。
本論文では,我々の経験した妄想型うつ病と非妄想型うつ病とを症候学的に比較検討した。また,脳波,頭部computed tomography(CT)の所見について検討した。また,血漿ドパミンベータ水酸化酵素(DBH)活性,及び血漿グルタミン酸脱炭酸酵素(CAD)活性についても検討した。さらに,両群の薬物に対する治療反応にいても検討を加えた。
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