Japanese
English
研究と報告
歯科領域における仮面うつ病
Larvierte Depressionen auf zahnarztlichem Gebiet
曽根 啓一
1
,
植木 啓文
1
Keiichi Sone
1
,
Hirofumi Ueki
1
1岐阜大学医学部神経精神医学教室
1Aus der Neuropsychiatrischen Abteilung der Gifu-Universität
キーワード:
Larvierte (maskierte) Depression
,
Auslösungsfaktor
,
Atypisehc Gesichtsschmerzen
,
Psychogene Prothesenunverträglichkeit
Keyword:
Larvierte (maskierte) Depression
,
Auslösungsfaktor
,
Atypisehc Gesichtsschmerzen
,
Psychogene Prothesenunverträglichkeit
pp.1065-1072
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203656
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抄録 歯・医学部の各科から構成された精神病理学および精神身体医学研究所(西ドイツ,ミュンスター大学)で,口腔や顔面領域の感覚脱出から疼痛までに至る多彩な症状を訴える仮面うつ病患者211人を対象とし,性差,年齢構成,病前性格,発病状況および経過について調べた。
1)性差では女性が男性の約8倍多く,2)病前性格では執着ないしメランコリー型性格者が目立っていた。3)医・歯科的侵襲という単一因子で誘発された症例数(14.7%)に比べ,医・歯学的侵襲に加えて既知の誘発因子が共同関与してうつ病に陥った症例数(81.5%)が多かった。4)3〜6ヵ月以内にそのほとんどの症例が治癒したが,なかには慢性化するケースもあった。
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