Japanese
English
研究と報告
精神病院を受診した脳腫瘍患者の4例について
Brain Tumor Patients Initially Admittcd to the Mental Hospital
木村 健一
1
,
阿部 完市
1
,
松橋 道方
1
,
小原 基郎
1
,
村上 博
2
Kenichi Kimura
1
,
Kanichi Abe
1
,
Michikata Matsuhashi
1
,
Motoo Ohara
1
,
Hiroshi Murakami
2
1浦和神経サナトリウム
2日本赤十字医療センター精神科
1Urawa Neuropsychiatric Sanatorntm
2Dcpartment of Psychiatry, Japan Red Cross Medical Center
キーワード:
Brain tumor
,
Organic psychosis
,
Liaison psychiatry
Keyword:
Brain tumor
,
Organic psychosis
,
Liaison psychiatry
pp.1181-1188
発行日 1983年11月15日
Published Date 1983/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203670
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抄録 他科診療における精神医学の果たす役割や,患者と治療チームの間を連結し,他の専門医を結びつける役割は近年Liaison psychiatry1,2)として注目されている。その中で脳神経外科的疾患に対して,精神神経科と脳神経外科医との交流が必要となる場合は,(イ)精神症状が初発症状である時,(ロ)経過の途中で精神症状を呈した時,(ハ)術後の精神症状などがある。われわれは,精神病院で経験した「精神症状を主訴とした脳腫瘍の4症例」から精神科初診までの経過,その精神症状,診断確定までの過程,脳神経外科への転医までの経過を報告した。その中で精神医学上の留意点を考察してLiaison psychiatryに貢献したい。
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