Japanese
English
特集 聴覚失認
感覚性失音楽の文献的考察
Sensory Amusia
渡辺 俊三
1
,
北條 敬
1
,
田崎 博一
1
,
佐藤 時治郎
1
Shunzo Watanabe
1
,
Kei Hojo
1
,
Hiroichi Tasaki
1
,
Tokijiro Sato
1
1弘前大学医学部神経精神科
1Department of Neuropsychiatry, Hirosaki University School of Medicine
pp.381-386
発行日 1983年4月15日
Published Date 1983/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203569
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I.はじめに
失認Agnosieとは認知(認識)の障害という意味で,失語,失行と同様に大脳病巣症状であり,ある感覚路(視覚,聴覚,触覚,身体覚)を通じての対象の認知障害であると定義される。要素的感覚障害とか一般的精神障害(痴呆,意識障害など)によるものは除外される21)。
聴覚に関連する失認としては,大橋21)によると,あらゆる音響(雑音,音楽,音声)の認知障害すなわち精神聾,音楽に対する失認すなわち失音楽(感覚性失音楽),音声言語のみの失認すなわち語聾の3型に分類される。
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