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古典紹介
Josef Gerstmann—手指失認と純粋失書—新しい症候群—第2回
Josef Gerstmann: Fingeragnosie und isolierte Agraphie: ein neues Syndrom〔(Zeitschrift fur die gesamte Neurologie and Psychiatrie, 108;152-177, 1927〕
板東 充秋
1
,
杉下 守弘
2
Mitsuaki Bando
1
,
Morihiro Sugishita
2
1東京大学医学部神経内科
2東京都神経科学総合研究所臨床神経学部リハビリテーション研究室
1Dept. of Neurology, Tokyo Univ. Faculty of Medicine
2Div. of Rehabilitation, Dept. of Clinical Neurology, Tokyo Metropolitan Institute for Neurosciences
pp.773-780
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203448
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第二例の病歴は,概括すれば以下のようである。
K. F.,50歳,主婦,動脈硬化症の患者で,1926年9月30日から12月24日まで我々の病院に入院して観察された。病歴によれば,それまで健康であった患者は,1年ほど前脳卒中を起こし,一過性(数週間)の右不全麻痺と短期間の軽い話し言葉の障害(Sprachstorung)が見られた。以後,病気の再発はなかったようである。病院では患者は,次のような病像を呈し,これは長目の観察期間中でも著しい変化はなかった。
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