Japanese
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特集 失行
構成失行—その概念と左,右半球損傷例の差異について
Constructional apraxia: Its concept and differences in left and right brain damaged patients
久保 浩一
1,2
Hirokazu Kubo
1,2
1埼玉医科大学第3内科
2埼玉医科大学神経内科
1The 3rd Dept. of Internal Medicine, Saitama Medical School
2Dept. of Neurology, Saitama Medical School
pp.1007-1012
発行日 1981年10月15日
Published Date 1981/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203321
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I.はじめに
構成失行constructional apraxiaは,Kleist(1912)によって他の失行症から分離され,以後,独立の失行型として認められて来た。しかし,現在では構成失行という用語はKleistが用いたときよりも広い意味に使われている。また,Kleist(1922/1934)1)は構成失行の責任病巣として左頭頂葉後部を重視していたが,PatersonとZangwill(1944)2)の研究は右半球の損傷によっても構成失行が起こることを示し,以後の研究は左,右半球損傷による構成失行に差異があるか否かに集中することになった。
本稿では,これらの点を中心に,主要な文献について考察してみたい。
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