古典紹介
Ph. Chaslin—Groupe Provisoir des Folies Discordantes〔Éléments de Sémiologie et Clinique Mentales, Asselin et Houzeau édit., Paris, p.772-p.838, 1912〕—第3回
小泉 明
1
Akira Koizumi
1
1弘前大学医学部精神科神経科
1Service neuropsychiatrique de l'Université de Hirosaki
pp.1375-1383
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203038
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考察Remsrques générales
不統一と不統一精神病Discordance et folies discordantes--私が不統一精神病という一般的題名で記載してきた諸型は,それぞれ,独立した精神病の独立した一型であろうかあるいは一つの精神病の現われに過ぎないのであろうか?これらの諸型を共通につなぐ「不統一」という鎖は,はたして,それらを一つの精神病にまとめるには十分であろうか?--これらの問いに答えることをせずに済ませたい。私は臨床だけではこれまで,問題を解決することができなかったし,疾病分類をしていたのではないことを十分に言ってきたからである。臨床型type cliniqueという言葉は何ものをも予断させない。
たとえそれが何であるにせよ,臨床的にはcliniquement,これらの諸型にはつながりがある。つまり,移行型des formes de passageがある様である。そして結局,諸不統一精神病は,かなり大ざっぱに,病初期,不統一期,終末期の三期を経過するように思われる。
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