古典紹介
—G. de Clérambault—Coexistence de deux délires—Persécution et érotomanie
高橋 徹
1
,
中谷 陽二
2
Tooru Takahashi
1
,
Yōji Nakatani
2
1国立精神衛生研究所
2東京医科歯科大学神経精神医学教室
1National Instiute of Mental Health
2Tokyo Medical and Dental University, Dept. of Neuropsychiatry
pp.643-653
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202333
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症例提示 1920年
この患者について興味ある点は.ふたつの妄想つまり被害妄想と恋愛妄想とが共存していることであり,それぞれの妄想はそれ自体完結した妄想と見なし得るほど完全で一方だけでも存在し得たかもしれない。長年患者は被害妄想病者であり,少しまえから彼女は恋愛妄想病者である。そしてあるときは被害妄想の型の,あるときは恋愛妄想の様式の反応を起こしてきた。
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