Japanese
English
研究と報告
反復夢とてんかん発作
Recurrent Dreams and Epileptic Seizure
守田 嘉男
1
,
木下 功
2
Yoshio Morita
1
,
Isao Kinoshita
2
1兵庫医科大学神経精神科学教室
2兵庫医科大学臨床心理学教室
1Department of Neuropsychiatry, Hyogo College of Medicine
2Department of Clinicalpsychology, Hyogo College of Medicine
pp.1329-1334
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203031
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I.はじめに
ここに報告する症例は,反復して見る夢と同じ体験が,前兆,もうろう状態,および挿間性精神症状期に現われた,てんかんの1例である。
反復夢は多く不安夢であり,その内容は,夢見る人の生活史における心的葛藤を反映しているといわれる。本例は,このような心的葛藤が,生活史・家族史に関連しており,さらに,てんかん発作発現にも直接的に結びついているので,われわれは,このてんかん者の発作に関与している心理・社会的要因を具体的精確に記載し,その意義を考察する。
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