動き
第22回日本病跡学会印象記
福島 章
1
Akira Fukushima
1
1上智大学文学部
1Dept. of Psychology, Sophia University
pp.914-915
発行日 1979年8月15日
Published Date 1979/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202980
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1966年に日本病跡学懇話会が発足して13年になる。1979年5月18日(金),ブリジストン美術館ホールで行なわれた総会は通算22回目にあたるが,この会は実は日本病跡学会として新たな歩みを始めた最初の総会でもあった。それにふさわしく,平日の挙行であるにもかかわらず,会はほぼ満席の盛況で,朝9時から夜8時まで,充実した研究発表と討論が続いた。また総会会長の徳田良仁先生の御尽力で名門美術館で開催できた上に,名画の鑑賞や,館長嘉門安雄氏の特別講演「世紀末芸術家のマザーコンプレックス」,美術評論家瀬木慎一氏のシンポジウムへの参加など,斬新な企画も成功し,印象深い一日であった。
以下には,当日の講演の中から,近年の病跡学の動向を示すいくつかを紹介してゆきたい。
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