Japanese
English
短報
血清Creatine Phosphokinaseの軽度上昇を示した悪性症状群の1例
A Case of Syndrome Malin with Slightly Increased Serum Creatine Phosphokinase
市川 忠彦
1
,
羽田 忠
1
,
山岸 一夫
1
,
大野 建樹
1
Tadahiko Ichikawa
1
,
Tadashi Haneda
1
,
Kazuo Yamagishi
1
,
Tateki Ohno
1
1茨城県立友部病院
1Ibaraki Prefectural Tomobe Hospital
pp.87-90
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202883
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I.はじめに
悪性症状群の本態については,不明な点が多いとされているが,近年本症状群において血清creatine phosphokinase(CPK)が異常高値を示すことが報告されるようになってきている2,7,8)。
一方,血清CPKの異常高値を示し致死的経過をとるものに悪性高体温症1,10)があり,両者の病態生理学的鑑別が改めて問題となってきている。
著者らも,fluphenazine enanthateの筋注投与によって生じた定型的な悪性症状群の1例を経験したので,本例における血清CPKの変動を,悪性高体温症との比較のうえで検討し,その臨床的意義について考察したい。
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