Japanese
English
研究と報告
睡眠過剰を伴ううつ病について
Depression with Hypersomnia
臼井 宏
1
,
永井 久之
1
,
後藤 多樹子
1
,
鹿野 寿満
1
,
長瀬 輝誼
1
,
郡 暢茂
1
,
土居 通哉
1
,
武村 信男
1
Hiroshi Usui
1
,
Hisayuki Nagai
1
,
Takiko Goto
1
,
Toshimitsu Shikano
1
,
Teruyoshi Nagase
1
,
Nobushige Kori
1
,
Michiya Doi
1
,
Nobuo Takemura
1
1日本大学医学部精神神経科学教室
1Dept. of Psychoneurology, Nihon Univ. School of Medicine
pp.853-862
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202803
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I.はじめに
一般に抑うつ状態は入眠困難,睡眠中断,早朝覚醒などの睡眠障害を伴うものとされ,Jung12)のように不眠をうつ病の中軸症状とする見解もある。一方,睡眠過剰Hypersomniaを伴ううつ病のあることも,三宅19),谷26),Kraines13),Jaspers10)らによりかなり古くから指摘されているが,いまだ十分注目されるには至らず,そのような症例を集めて検討を加えたのはMichaelis15,17)だけである。われわれは8例の睡眠過剰を伴ううつ病を観察したのでここに報告し,若干の考察を加えたい。
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