Japanese
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展望
てんかんとCranial Computed Tomography(CCT)—脳器質性精神障害にもふれて
Cranial Computed Tomography and Epilepsy
石田 孜郎
1
,
和田 豊治
1
Shiro Ishida
1
,
Toyoji Wada
1
1国立療養所静岡東病院(てんかんセンター)
1National Epilepsy Center, Shizuoka-Higashi Hospital
pp.692-708
発行日 1978年7月15日
Published Date 1978/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202785
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Ⅰ.新しい脳検査法としてのCCTスキャン
考えてみると,脳コンピューター断層撮影法(Cranial Computed Tomography=CCT)は,1895年のレントゲンによるX線発見以来の革命的な発明であろう。そして従来の脳検査法がもつ欠点を一気に解消したかにみえる―。
これまでわれわれが用いることができた脳血管写や気脳写は,血管系あるいは脳室系の病変に対しては直接的な情報を提供するが,脳実質内病変については不可能であり,血管系あるいは脳室系の変化から間接的にその病態を推測するしかなかった。脳シンチグラフィーすなわちアイソトープスキャンは,放射性物質の人体への影響あるいは取扱い上の煩雑さを伴い,この点では脳血管写や気脳写同様に必ずしも手軽な検査法ではないし,一方その得られた像そのものはmassとしての脳を一断面に投影したもので,局所的な病変把握には難点があった。
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