Japanese
English
研究と報告
精神医学領域における比較家族研究的接近(その2)—知見の概要とその考察(Ⅰ)
Comparative Dynamic Approach in the Psychiatric Family Study (Ⅱ): Outline of findings
三浦 岱栄
1
,
小此木 啓吾
1
,
馬場 礼子
1
,
岩崎 徹也
1
,
北田 穣之介
1
,
林田 基
1
,
南坊 満里子
1
,
滝口 俊子
1
Taiei Miura
1
,
Keigo Okonogi
1
,
Reiko Baba
1
,
Tetsuya Iwasaki
1
,
Jonosuke Kitada
1
,
Motoi Hayashida
1
,
Mariko Nanbo
1
,
Toshiko Takiguchi
1
1慶大医学部神経科
1Neuropsychiatric Dept., Keio Univ., School of Med.
pp.577-584
発行日 1967年8月15日
Published Date 1967/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201230
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Ⅰ.まえがき
本報告(その1)1)でわれわれは,比較家族研究の方法の概要とその方針を述べた。今回は,この接近によつて得られ,昭和40年10月の第2回日本精神病理・精神療法学会に報告した知見の概要とその考察を述べたい。なにぶんにもぼう大な資料である。一家族の症例報告でも精神療法の1例報告に倍する。そこで,なんとか,われわれの知見のよき伝達をはかるために,家族力動パターンについての全体的な見通しとともに,そのパターンを代表する症例を紹介するというかたちをとりたいと思う。
ただし,この報告(昭和41年7月投稿)にあたつて,つぎのような方法論上の反省をいだいている事実を付記しておきたい。
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