巻頭言
小さい変化の中で—院内教育のことなど
久山 照息
1
1医療法人湊川病院
pp.1242-1243
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202401
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最近わたしたちの民間精神病院(収容定員311名,職員数130名三類看護)のなかに「現在の精神医療と看護を考える会」という会合がもたれるようになり(院内では通称〈考える会〉と略称している),この会を基盤として,患者に対しては,「生活療法」(あんまりこのことばを安易に使用したくないが),「クラグ活動」が少し軌道にのりかかるようになり,一方全職員に対する「勉強会」(全職員というのは医療・看護の職員だけでなく,事務職員から給食関係の人まで,病院に勤務する文字どおり全部ということですが)が週1回(土曜の午後,40分講義)開かれることになり,現在も進行中で1年が経過しかけている。どのようないきさつでこの「考える会」がこの病院に誕生したのか,少し紹介してみたい。もっとも病院の業績といった吹聴など毛頭考えていないし,そんなことはこの「考える会」で否定されるであろうし,きれいごとはタテマエだけに終わっていつでも永続しないと思う。
昨年当院の第59回創立記念日(49. 4. 23)の病院側の挨拶を見ると,少しその経緯があきらかにされている。
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