動き
精神分裂病の諸側面—WPA主催シンポジウム
山下 格
1
Itaru Yamashita
1
1北海道大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psychiatry and Neurology, Hokkaido Univ. School of Medicine
pp.809-815
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202222
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昭和48年10月8日から13日まで,ソ連邦のYerevanおよびTbilisiで,World Psychiatric Association(WPA)主催のシンポジウム“Aspects of Schizophrenia”が開催された。日本からは東大脳研の井上英二教授と筆者が参加した。
シンポジウムの内容は,別表のように8項目に分かれているが,互いに関連した部分が多いので,ここでは,1)精神分裂病は単一疾患か,複数疾患ないし症状群か,2)精神分裂病に共通の症状はあるか,境界例をどこまで含めるか,3)心因・環境因の影響,4)精神分裂病に特有な身体病理ないし病因があるか,5)治療上の諸問題とくに薬物療法,という5つの問題点にしぼって,ごく簡単に報告したい。
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